【ジュニの闘病1か月の記録】余命宣告の1週間前~急に眼が見えなくなった愛犬~
皆さん、こんにちは。
歩です。
前回は、余命宣告を受ける2週間ほど前に、突如、愛犬ジュニがベッドから足を踏み外したというお話をしました。
元々、少し白内障にかかっている、との診断があったので、もう年だし、目が見えなくなってきたのかもしれない、と、私たち家族はこの時考えていました。
しかしそれから日が経つにつれて、どんどんジュニに異常がみられるようになっていきます。
今回は、余命宣告の1週間前あたりのジュニの様子について、お話ししたいと思います。
では。
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更なる異変:急に眼が見えなくなる
6月初旬
最初のベッド転落騒ぎのあった日の夜。
私は、いつもジュニの散歩当番である父に、今朝のことを話した。
私;
「これまで、ジュニがベッドから足を踏み外したこととかあった?
夜、お水が飲みたいからって、父さんのベッドから降りることもあったでしょう?」
父;
「いや、夜に水を飲みたい時は、父さんを起こすから、それはない。
ただ以前よりも目が見えなくなっているのは確かだ。
夜の散歩の時に、時折車止め用のポールに頭をぶつけそうになったことも1度や2度じゃない」
…ということは、やはり白内障がいよいよ進行し始めたと考えるべきなんだ。
白内障は、生卵からゆで卵へと変化するようなものだから、以前のような状態に戻すことはできない、と聞いている。
とすると、少しでも進行を遅らせるための治療をしなければいけない。
母;
「今月中に、かかりつけの動物病院にいって、目の検査をしてもらわないとね」
まだ家具や壁にぶつかっている様子もないし、自分の水飲み場や、ごはんの容器、トイレの場所なども、ちゃんとジュニは分かっていた。
だから大丈夫。きちんと今からケアすれば、白内障の進行もある程度は遅らせることができるはず。
そう私達は信じていた。
ところが、その翌日からジュニの視力はみるみる悪化していった。
- 水が流れていない流水器の外側で、水を飲もうとする
- 自分のご飯の場所が分からず、匂いで探す
- テーブルやソファ、壁にぶつかる
- 部屋の入り口が分からない
- ベッドやソファから足を踏み外す
- 電化製品のコードに引っかかる
- 普段絶対に入らない家具と家具の隙間に入り込む
たった1週間の間に、ジュニは殆ど目が見えなくなってしまった。
もう1人で歩き回ることも怖いらしく、常に私たちが傍で声をかけたり、手でリードしてあげないと積極的に動き回ることさえしなくなってしまった。
「ジュニ…もう、私たちの顔も、見えないの…?」
自分から、
「構ってほしい」「お散歩に行きたい!」「お腹空いた」「おかえりなさい」
と、何か伝えたいことがある時には、目を大きく真ん丸に開いて、全身でアピールしていたジュニ。
そのジュニが、今は目が殆ど見えないせいか、声をかけても私達の顔をじっと見つめてくれることも、ずっと後を追いかけてきてくれることもしなくなってしまった。
それも、たった1週間の間に。
とてつもなく、寂しい気持ちになった。
けれど、落ち込んではいられない。
ジュニは、動き回りこそしなくなったものの、食欲もあるし、呼吸も安定している。
それに、自分が動いても安心だ、と分かる場所では、それなりに歩こうとする気力もあった。
なら、この子が目が見えなくても安心して暮らせるような環境を整えなければ。
家族と相談し、急遽、盲犬用に売られているガード付きハーネスの購入や、歩く場所が足の感覚で分かるように、滑り止め用のジョイントマットの設置を進めることになった。
けれどその一方で、私は微かな疑念を抱いていた。
私(心の声);
「こんなに短期間で、目が見えなくなるものなの?白内障って…」
この時、私が抱いた疑問は1週間後、思いもよらない形で明らかになる。
それも、最悪の方向で…。