お姉ちゃん、遊ぼ~弟は、フワフワ甘えんぼのビションフリーゼ~

30年以上ビションフリーゼと過ごしてきた回顧録です。日々の記録に加え、病院やトリミングなど、その他もろもろについて、情報交換がてら交流を持てたらいいな、と思っています。

閑話休題:愛犬の目が見えなくなった時、私たちが取った行動

皆さん、こんにちは。
歩です。

 

先日も書きましたが、ブログを再開することにしました。

 

このブログを書くことで、

  • 愛犬がリンパ腫に罹り、余命宣告を受けた
  • 愛犬がリンパ腫の治療を受けることになった
  • 愛犬が天国に行ってしまい、ペットロスに苦しんでいる

 

といった方々に対して、少しでもお役に立っていきたい、という初心をずっともっていたい、と思ったこともありますが、

 

「ブログを書くことで、少しずつジュニと過ごした記憶を振り返り、愛おしむことが、私ができるジュニへの供養ではないか」

 

と思ったことが一番、このブログを続ける原動力となりました。

 

皆様、これからもよろしくお願いいたします。

今回は、「愛犬が盲目になった時にすべきこと」についてお話ししたいと思います。

では。

いよいよ目が見えなくなってきた頃、ジュニは、もう至る所に鼻先や足腰をぶつけるようになっていました。

 

怖くなったのか、絶対にここにいれば大丈夫と分かる場所、例えば、床に敷いた長座布団やマットレスの上などから動こうとしなくなり、食事や水飲み、排泄といった時以外は、じっとしていることが多くなってしまいました。

 

このままの生活を続けていれば、足腰が弱ってしまう、そう思った私は、

「あの子が目が見えなくなっても、安心して暮らせるようにしなければ・・・」

と、盲犬との暮らし方について模索していました。

 

現在、初めて子犬を迎えられた方や、これからシニアになっていくワンちゃんと一緒に暮らしておられる方向けに、

「もし、愛犬の目が見えなくなったら、どのような対策をすればいいのか?」

私の考えと実行したことについて、記載したいと思います。

特に重視した点については、赤字で記載してあります。

ご参考になれば幸いです。

 

 家具の配置をについて見直す

 視力が落ち始めた頃、ジュニは、通常なら入らない、家具と家具の隙間に入り込んでしまって身動きが取れなくなることがしばしばでした。

 

具体的には、

  • 植木鉢とミニテーブルの間にある僅かな隙間に入り込んで、壁にぶつかり、戻ろうとしても戻れなくなる。
  • 蚊取り線香や空気清浄機、トースターなどの電化製品のコードに足を取られて、躓く
  • テーブルや椅子の足にぶつかって、出てこられなくなる

といった状態だったのです。

 

さすがにこれは危ない、と思い、ジュニを診てもらった時に担当してくださった獣医さんに対策を伺いました。

すると、

犬は住む環境が著しく変わらない限りは、ある程度の住環境の状態を覚えています。

なので、あまり大々的に家具の配置を変えることはせず、どうしてもジュニちゃんにとって危ない、と思える場所だけを変えてあげてください」

とのアドバイスをいただきました。

 

 そこで、両親と相談し、ジュニが間違って入り込んだりしないように、

  • 家具は極力くっつけて配置する。
  • ジュニの動作線上を実際に辿って、障害物になりそうな家具はどける
  • 電化製品のコードは、使わない時は畳んで壁側に置く。使用時も、コードは常に壁側になるように広げる。

といった作業を行いました。

 

点字ブロック替わりのジョイントマットを敷く

次に、ジュニ自身が、「ここは歩いても大丈夫」と認識できるように、 

人間でいう点字ブロックに代わるものを設置する」ことにしました。

 

実際私も実際に目を瞑った状態で、ジュニの移動する場所を歩いてみましたが、廊下などの真っすぐな場所ならともかく、

 

「どこまで行ったら、リビングなのか?」

「今ぶつかったのは、テーブルなのか、ソファなのか?」

「部屋の入り口はどこだろう?」

 

と、視覚から得られる情報が遮断されただけで、かなり怖い印象を受けました。

 

私はまだ両腕を伸ばして、指先が触れる感覚からある程度の位置を把握することができましたが、ジュニの場合、真っ先にぶつかるのは鼻です。

 

前や左右に、何がどれくらいの距離にあるのか分からずに進むのは、きっと怖かっただろうと思いました。

 

そこで、ジュニが足の裏から伝わる感触から、

ここは歩いても大丈夫な場所だ!

 と分かるように、あの子の動作線上にジョイントマットを敷くことにしたのです。

 

使用したのは、ダイソーのジョイントマットです。

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サイズ:30 cm × 30 cm、厚み:1 cm   素材:EVA樹脂 カラー:アイボリー

9枚入りで税抜き400円 (2020年6月時)

 

購入の決め手となったのは、

  • 1枚辺りの単価が、約45円と安い
  • マット上で粗相したとしても、その部分だけ外して洗うことができる
  • 部屋の形に合わせて、適当なサイズにカット可能

という3点です。

ちなみに、私が楽天で購入を検討したジョイントマットは、これ。

↓ 

 滑りにくい加工がされている上に、汚れた部分だけを取り外して洗濯ができる、

そしてサイズが大きいので、購入する枚数が少なくて済みそう、と最初は購入を検討しました。

しかし、値段が、12枚入りでおよそ14,000円…高い‼

上記のダイソーと比較しても、1枚辺りの単価が10倍くらいします。

消耗品を前提として考えると、ダイソーで購入したほうがコスパが安い、と判断し、今回は見送りました。

しかし、まだ子犬を迎え入れたばかり、というご家庭にはおすすめかと思います。

カラーバリエーションも多いので、お好みのインテリアに合わせて選ぶこともできるのもいいと思いました。

 

*カラーについて

フローリングの床と比べて区別がつきやすい、白系のアイボリーを選びました。

 

犬は、人間に比べて色を見分ける細胞が少なく、外の景色も実はフルカラーではなく、ブルートーンに近い形で見ているのではないかという説があります。

 

そのため、もし愛犬の視力が少しでも残っているようなら、なるべく明るめの色、できれば白系に近いものを使用することをお勧めします。

  

盲目犬用のガードハーネスを購入する

 家具の配置を整理して、部屋の中心部分を広く開ける作業と、ジョイントマットを設置したとはいえ、まだ一つ、厄介な問題が残っていました。

 

それが、ジュニのぶつかり防止対策です。

 

ジョイントマットが設置していない場所、とりわけ外に散歩に行くとなると、ジュニにとっては何一つ手掛かりがありません。

 

段差があるのに気づかず躓いてしまったり、ガードレールにぶつかりそうになったりすることも度々だ、と父から聞いた私は、元々散歩好きのジュニのために、

盲目犬用のぶつかり防止用ハーネス」を購入することにしました。

 

だいぶ前になりますが、「ムツゴロウ王国」という番組で、

アンテナタイプのぶつかり察知バンドをつけた白内障ゴールデンレトリバーが、ぶつからずに歩けるようになった」

というエピソードが紹介されていたことがあり、試しにネットで検索してみると・・・

 

ありました!!

 

以下は、楽天で実際に私が購入したものです。

[rakuten:long-lifeservice:10000941:detail]

 

私が購入したのはSサイズです。

商品説明欄では、

「鼻先から首の後ろまでの長さ(Cサイズ)が、リングの長さ(Aサイズ)より長いものを選んでください」と記載されていますが、私の所見ですと、

 Cサイズ = Aサイズ + 6, 7 cm くらいの幅が合ったほうが良さそうに感じました。

 

購入した時には、C サイズ = Aサイズ + 1 ,2 cm 程度のものを選んだのですが、あまりにも鼻先とリングの距離が近すぎて気に入らなかったらしく、ジュニがリングをガジガジ噛んでいたのを覚えています。

 

その後、試行錯誤の末、C サイズ = Aサイズ + 7 cm 程度までの長さにまで伸ばしてあげたところ、ようやくお気に召したらしく、リングを噛むこともなくなりました。

 

対策後のジュニの様子

対策前と比べると、ジュニは目が見えなくても、動き回ることを怖がらなくなりました。

 

特に、盲目リングについては、上手に使えるか心配していたのですが、杞憂でした。

ジョイントマットでソファのある辺りまで歩いて行ったジュニが、盲目リングがソファに接触した時、その場で立ち止まって前足をかけたかと思うと、ちゃんと自力でソファに上がったのです。

また、あれほどぶつかっていたテーブルの下や椅子の足にも躓かなくなりました

 

「よかった、これでジュニは目が見えなくても室内を歩き回ることができる…」

と胸をなでおろしました。

 

ただし、いくら歩きやすくなったといっても、ジュニにとって一番安心できるのは家族の声や気配が感じ取れる場所

そのため、終始家族の誰かがジュニと一緒にいるように心がけ、あの子がどこかに移動しようとした時には必ずついていくことにしました。

 

いかがでしょうか?

上記のは、あくまでも私の考えであり、皆さんの中には

「もっとこういう対策をしたよ!」

「こうしたほうがいいよ!」

といった声があると思います。

そういった方は、コメントを頂けると嬉しいです。

 

皆さんの愛犬の目が見えなくなった時、私の実体験がお役に立てば幸いです。