お姉ちゃん、遊ぼ~弟は、フワフワ甘えんぼのビションフリーゼ~

30年以上ビションフリーゼと過ごしてきた回顧録です。日々の記録に加え、病院やトリミングなど、その他もろもろについて、情報交換がてら交流を持てたらいいな、と思っています。

【ジュニの闘病1か月の記録】運命の日~リンパ腫との診断、余命1か月宣告 前編~

皆さん、こんばんは。

歩です。

 

長らくお待たせしてしまいました。

ようやく、ジュニがリンパ腫と診断されてから天国に逝くまでの、一か月間の闘病生活日記を再開しようと思います。

 

ジュニが天国へ旅立った2週間前以来、闘病生活のことを書こうとすると、あまりの辛さからか指が震えてしまい、中々執筆することができませんでした。

 

ですが、自分の中で、「ジュニのことを書くことが、自分なりのあの子の供養になる」と腹を決めてからは、その震えも収まり、こうしてまた向き合えるようになりました。

 

今日は、ジュニの視力が急激に弱まったことに不安を抱きながら、病院に連れて行った時のこと、

私達家族にとって忘れえない、余命宣告を受けた時のことについて、書いていきたいと思います。

 

6月18日

ジュニの視力が急激に悪化したことに加え、

  • 足腰がふらついている様子が見受けられる
  • 急激に体重が落ち、背中のやお腹周りの骨がはっきり分かるようになる。
  • ご飯をあまり食べなくなる

 

といった症状が見受けられ、嫌な予感を抱いた私は、予定を早めて数日内にジュニを病院に連れていくことを提案した。

家族も賛成し、翌日の18日、母と一緒にジュニを病院に連れて行った。

 

とりあえず、当初の目的でもある、白内障の検査のため、まずは眼科を専門に扱っているT先生に診ていただいた。

結論としては、「水晶体に起因したブドウ膜炎」と診断された。

 

T先生が撮影したジュニの両目の写真を見ながら説明してくれたところによると、

通常なら7 mmあるはずの水晶体が、ジュニの場合6 mmと少し小さいらしい。

 

水晶体は、形成しているたんぱく質が変性してくると、一度大きくなった後、だんだん小さくなってくるため、間違いなく両目とも白内障が出ています、と解説してくれた。

更に、網膜などに異常はないものの、虹彩(目の茶色い部分)の膨隆が認められ、炎症を起こしているとのこと。

 

T先生の話だと、今後の対処としては

  • 炎症を抑える
  • 右目は目やにの状態からして感染もしているので、抗生剤の投与が必要

との話だったが、まだ続きがあった。

 

T先生;

「ジュニちゃんの場合、CRPの値が高いので、全身性の炎症を拾っている可能性があります。確認のため、血液検査をしてみましょう」

 

そして40分後…血液検査の結果が出た。

呼ばれた小部屋には、先ほど見ていただいたT先生のほかに、もう1人、K先生がいらっしゃった。

先程までとは雰囲気が違い、やけに深刻そうだった。 

嫌な予感が募った。

 

小部屋のドアが閉めきられ、私達だけになった時、K先生がおもむろに口を開いた。

K先生;

「この子の病気が分かりました。

結論から言うと、多中心型リンパ腫です。それもステージ1~5の中の、ステージ5のb(症状あり)です」

 

…想像以上の深刻さに、言葉が出なかった。

 

母; 

「先生…もし、何も治療をしなかったら、この子は後、どれくらい生きられますか?」

 

K先生;

「もし、何もこのまま治療をしなければ、この子の余命はおよそ1か月、と思ってください」

 

その瞬間、隣で聞いていた母が泣き崩れた。

悪夢の宣告だった。