2回目の月命日と秋の彼岸法要
皆さん、こんばんは。
歩です。
2回目のジュニの月命日が訪れようとしている中、ジュニの葬儀を担当してくれた業者様からの案内で、秋の彼岸法要に行ってきました。
あの子が逝ってしまってから、2カ月。
まだそれくらいしか経っていないんだ、と思いました。
先月の1回目の月命日の時も思いましたが、もう数十年も昔のことのように感じられて仕方がありません。
存命中は、あんなに月日が経つのが早かったのに…と思います。
四十九日法要を終えた後、私達は、ジュニがお世話になった病院に了承をもらった上で、あの子が使っていたトイレシートやおむつ、体温計やあの子のために定期購入していたご飯などを病院に寄付しました。
このまま持っていても使い道がありませんし、フリマで売るよりかはすぐに必要とされるであろう動物病院に寄付するほうが、ジュニの供養になるよね、と家族と話し合った結果です。
また、これが秋の彼岸法要で大事とされる「六波羅蜜」の1つ、布施にあたる行いになるだろうから、というのも、決め手の一つでした。
「彼岸」というのは、元々「彼の岸へ至る」という意味をもつ古代インド語からきているんだそう。
私達が生きているこの世を「此岸」というのに対し、仏の世界、悟りの世界を「彼岸」と呼ぶ、その悟りの世界に至るために、仏教では「六波羅蜜の教え」というものが重視されているそうです。
この六波羅蜜というのは、簡単に言うと
- 布施(ふせ):他人へ施しをする
- 持戒(じかい):戒めを守り、反省する
- 忍辱(にんにく):不平不満を言わず耐え忍ぶ
- 精進(しょうじん):精進努力する
- 禅定(ぜんじょう):心を安定させる
- 智慧(ちえ):真実を観る智慧を働かせる
というもの。
この6つの教えのどれか1つでも実践に移すことが、ジュニに対する供養になるとのことだったので、
「やっぱり、動物病院に寄付したのは、ジュニの供養としていいことだったんだよね」
と改めて母と話しました。
納骨堂では、秋の彼岸法要の象徴として、6つの羽根を六波羅蜜になぞらえた風車が飾られており、良かったら1本持ち帰ってください、とのことだったので、頂いて帰ってきました。
ジュニは風に揺れるカーテンや、団扇、扇子が大嫌いで、私が使っているのを見ると逃げる子でしたから、
「もしかしたらそっぽ向くかもしれないよ?」
と母は言っていました。
でも風さえ吹かなければただのモニュメントだから、ジュニ、大丈夫だよね?
と心の中で、今はもう亡きジュニに話しかけていました。
近いうちにあの子の2回目の月命日になるので、その時にはあの子の好物だったサツマイモで何か作ろうか、と思っています。
次回は、ジュニの1回目の抗がん剤投与を終えて、自宅での経過観察中の様子について、書く予定です。