お姉ちゃん、遊ぼ~弟は、フワフワ甘えんぼのビションフリーゼ~

30年以上ビションフリーゼと過ごしてきた回顧録です。日々の記録に加え、病院やトリミングなど、その他もろもろについて、情報交換がてら交流を持てたらいいな、と思っています。

犬のリンパ腫って、どんなもの?Part 1(定義、種類)

皆さん、こんばんは。

歩です。

 

本日は閑話休題して、「犬のリンパ腫」について書こうと思います。

スマホで手軽に情報が調べられるようになった中、愛犬が重病に罹ったら少しでも詳しいことを飼い主として知っておきたい、と思う方は多いだろうと思い、私達家族とジュニの闘病日記に加え、リンパ腫について、私なりに調べたことをお伝え出来たら、と思いました。

 

そこで今回は、ジュニの主治医から受けた説明や、私が独学で調べたことなどに基づいて、「犬のリンパ腫の定義と種類」について、お話していきたいと思います。

 

リンパ腫って、そもそも何?

結論から言うと、体内のリンパ球が腫瘍、つまり癌になってしまったものです。

 

このリンパ球というのは、血液の細胞成分の1つ、白血球の一部です。

リンパ球は、主にB細胞 (Bリンパ球)、T細胞 (Tリンパ球)、NK(ナチュラルキラー)細胞 などに分けられ、免疫だったり、体内に侵入してきた病原体を攻撃するなどの役割を果たしています。

 

これらの、本来なら体の防衛システムであるリンパ球が、何らかの原因で癌化してしまったもの、つまり「血液の癌」がリンパ腫です。

 

リンパ腫の種類は?

血液の癌であるリンパ腫は、「発生場所」「悪性度」「免疫型」の3項目で、以下のように振り分けられているようです。

 発生場所による分類

血液の癌であるリンパ腫の発生場所は、大きく以下の5つに分けられます。

  • 多中心型 (全身性)
  • 消化器型
  • 縦隔型 (胸腺型)
  • 皮膚型
  • その他、体内 (腎臓、神経、眼など)

 最も一般的なのが「多中心型」で、リンパ腫を発症したワンちゃんの80%が該当すると言われています。

ジュニも、この「多中心型」と診断されました。

 

悪性度

 リンパ腫の悪性度は、進行度の速さで分類されています。

ヒトや犬といった動物の身体を構成する細胞は、細胞分裂を繰り返すうちに、様々な機能や形態を持つものに変化していく、「分化」というものを行っています。

この分化の進み具合を、医学的に「分化度」と呼び、成熟の度合いに応じて、

  • 未分化
  • 低分化
  • 高分化

などと分類されています。

その中でも、分化度が低いもの、未分化型、低分化型は細胞が活発に増殖する傾向があるため、リンパ腫においては進行が早く、「未分化型 or 低分化型 = 高悪性度」となります。

 

細胞性

異常が生じたリンパ球が、B細胞かT細胞かによって、

  • B細胞性
  • T細胞性

に分類されます。

ただ、T細胞性のほうが、治療に対する反応が悪く、回復も鈍い傾向があるようです。

 

次回は、part 2 「犬のリンパ腫 (症状、ステージ)」について、書こうと思います。