お姉ちゃん、遊ぼ~弟は、フワフワ甘えんぼのビションフリーゼ~

30年以上ビションフリーゼと過ごしてきた回顧録です。日々の記録に加え、病院やトリミングなど、その他もろもろについて、情報交換がてら交流を持てたらいいな、と思っています。

犬のリンパ腫ってどんなもの?Part 3 (原因と治療法)

皆さん、こんばんは。

歩です。

 

前回に引き続き、「犬のリンパ腫」について私なりに調べたことを、ご紹介していきたいと思います。

 

今回はPart 3 「リンパ腫になる原因と治療法」についてお話していきます。

Part 1(定義、種類), Part 2 (症状、ステージ)が気になる方は、こちらの記事からどうぞ。

 

lymphoma.hatenadiary.com

 

lymphoma.hatenadiary.com

 

では。

リンパ腫になる原因は?

残念ながら、今のところ、ワンちゃんがリンパ腫になる原因というのは、科学的根拠が明らかになっていません。

何らかの遺伝子異常によるもの、あるいは発がん性物質を何らかの形で接種したことによる発症、とは言われていますが、まだ詳しいことは解明されていません。

これが猫ちゃんの場合になると、「猫白血病ウイルス」というものがあり、これによる感染症にかかることによって、リンパ腫になるケースが多いということが分かっています。

しかし、ワンちゃんの場合は、このような単独のウイルス由来のものかすら、まだ分かっていないのが現状です。

 

ですが、これまでリンパ腫を患ったワンちゃんの傾向を分析すると、大型犬のほうが発症率が高い傾向にあるようです。

などが当てはまります。

また、外国での統計データでは、シーズーダックスフンドブルドッグ、コッカー・スパニエルなども、比較的発症率が高いという報告結果が出ています。

ご自分のパートナーがこれらの犬種にあてはまる、という方は、愛犬のリンパ節を日頃から確認するようにしてください。

 

また、愛犬のご飯に対しても、十分注意が必要です。

ドッグフードはドラッグストアなどでも購入できますが、安価な分、栄養素が少なかったり、中には発がん物質が含まれているような粗悪なものが売られているケースもいくつかあるようです。

愛犬のご飯を購入する時には、そのご飯が安全なものであるかを良く確認したほうがよいと思います。

これについては、後日別の記事で詳しくお話ししたいと思います。

 

リンパ腫の治療法

抗がん剤投与による化学療法が一般的ですが、結論から言うと、リンパ腫を完治することはできません。

 

癌化してしまったリンパ球の数を減らし、外見上、しこりなどがすべて消失した状態で安定させるという「完全寛解という状態に持っていき、その状態をできるだけ長く維持して、QOL (quality of life: 生活の質) の改善を図る、ことが重要視されます。

 

メジャーな治療法として取り入れられているのが、「UW-25」というプロトコルに則った方法で、25週に渡って抗がん剤投与を行う形になります。

この方法の効き目は高く、効き目は94%程度、治療を行った後のワンちゃんの余命は、1, 2年程度は確保できるそうです。

 

ただし、リンパ腫が再び増加(「再燃」)してくることも十分ありうるので、その時には抗がん剤治療を行うことになります。

そして、UW-25プロトコルを行う回数が多くなればなるほど、効き目も薄くなってくる傾向があるようです。

 しかし、リンパ腫に罹ったワンちゃんの中には、再燃することなく、ずっと寛解状態を保ったまま寿命を迎えた子も、1~2割程度いるようです。

 

愛犬がリンパ腫になった方へのメッセージ

愛犬がリンパ腫と診断された時のパートナーの方は、とても強いショックを受けられると思います。

私自身、今年の6月にジュニがリンパ腫で余命宣告された時には、かつてないほど動揺し、取り乱し、泣きました。

しかし、自分で犬のリンパ腫について色々調べていくことで、リンパ腫で余命宣告を受けたからといって、むやみに悲しんだり恐れたりするのでなく、

「今一緒に過ごしている大切な家族のために、何をしてあげられるのか?」

ということに重きを置いて考えられるようになりました。

 

それは、自分で調べることによって、

  • リンパ腫に対する初めての抗がん剤治療の効果が、かなり高いこと
  • 抗がん剤治療を受けた後、2年以上長生きしたワンちゃんも1~2割ほどいること

といった、比較的プラスの要素を見出すことができ、少しでも不安が解消されたことが大きかったと感じています。

 

結果的に、ジュニは、免疫力の低下から起こった急性肺炎によって、7月に旅立ってしまいましたが、私は未だにジュニが、抗がん剤治療を始めて亡くなるまでの1か月の間、見違えるように元気になり、本当に嬉しそうにしていた姿を鮮明に覚えており、あの時、「抗がん剤治療をしない」という選択をしなくて良かった、と思っています。

 

ですから、愛犬がリンパ腫になり、余命宣告を受けたとしても、どうか悲観しないでほしいと思います。

抗がん剤治療を受けるも受けないも、皆さんの意思次第ですが、今パートナーである貴方が、愛犬とどう過ごしていきたいのかを何よりも大事にしてください。

 

このリンパ腫に関するページは新しい情報を仕入れるたびに、随時更新していく予定です。

もし、皆さんの中でリンパ腫や抗がん剤治療に関しての情報をお持ちでしたら、コメント頂けると幸いです。