お姉ちゃん、遊ぼ~弟は、フワフワ甘えんぼのビションフリーゼ~

30年以上ビションフリーゼと過ごしてきた回顧録です。日々の記録に加え、病院やトリミングなど、その他もろもろについて、情報交換がてら交流を持てたらいいな、と思っています。

【ジュニの闘病1か月の記録】3回目の抗がん剤投与完了、しかし・・・

皆さん、こんばんは。

歩です。

 

新型コロナウイルスの猛威が中々止まりませんね。

勝負の3週間も結果は散々、年末年始がロックダウンにならないかと内心冷や冷やしています。

いや、それ以前に年明けからの転職先での仕事が、早速テレワークになるかもしれない、そんな日々を送っています。

皆さん、お互い、できる限り自分でできる対策はして、体調に気を付けて過ごしましょうね。

 

さて、本日は、3回目の抗がん剤投与の様子を書こうと思います。

実は、この3回目の抗がん剤投与の僅か3日後、ジュニは天国へ旅立ちました。

そのため、今回の記事からの内容を記載するにあたって、ジュニが息を引き取るまでの記憶を掘り起こした部分も多く、時に文字を打つ手が震えてしまい、思うようにブログを書き進めることができずにいました。

なので、ところどころ、乱文になっているかもしれません。

読みにくかったら、飛ばしていただいて構いませんので、お付き合いいただければと思います。

では。

2回目の抗がん剤投与を終えてからのジュニは、相変わらずだった。

1日3回の体温測定、呼吸数はいずれも基準値内、食欲も旺盛そのもの、そしていつも通りの甘えたがり屋さんを発揮していた。

しかし、病院から処方された薬が猛烈に苦いらしく、「お薬の時間だよ~」と言うと、途端に、「ヤダ!」と駄々っ子になり、そっぽ向いて頑なに口を開けようとしない。

ジュニは元々、カボチャの団子の中に混ぜてしまえば、ほとんどのお薬はこくんと飲みこんでしまう子だっただけに、私と母は、お薬のあげ方に相当苦戦することになった。

 

私達は再びジュニを連れて、動物病院を訪れた。

自宅療養中、特に大きな体調不良もなくいつも通り過ごしていたジュニだったが、この前日、少し気になることがあった。

ジュニが、不定期に喘息のような咳をするようになったのだ。

 別に痰が絡んでいるような気配もないのに、一体どうしたのだろう?

一抹の不安を感じながらも、病院に訪れた私達は、いつものように、抗がん剤投与前のジュニの血液検査について報告を受けていた。

 

T先生;

「今日の血液検査なんですが、まず、肝臓、腎臓、炎症、電解質には大きな問題は認められませんでした。

いずれも改善してきています。

そして、WBC(白血球総数)が3800と、ちょっと微妙なところなんですが、この場合、好中球は大体1800くらいと通常の5割近くはあるので、打てないことはないんです。

なので、こちらとしては、抗がん剤を打つサイクルは止めたくはないので、通常量より25%くらい減らして、オンコビンを打つつもりです。

実際、ジュニちゃんのリンパ節の大きさは、あまり先週と比べて変わっていません。

あまり間隔を開けすぎてしまうと、中々小さくなっていかないし、あるいは抗がん剤が効かないタイプのものかも分からなくなってきてしまうんです。

サイクルは崩したくない、ちょっと量は減らすけれど、打ってみて、様子を見るという感じですね。

また、咳のほうについてですが、肺のレントゲンを撮ったみたんですけれど、大きな異常はなさそうですし、炎症の値も低いので、肺炎とは考えにくいです。

元々心臓であったりが少し悪いのかな、というところもあるんですけれど、咳するほどの悪さでもないんです。

今のところ、心臓にも肺にも大きな問題があるようには見えないので、もしかしたら一時的なものかもしれません。

1日何回咳の頻度があるか、症状が強くなってくるのか、といったところを診てください」

 

T先生がそう説明し終えた時、まさにジュニがその痰が絡んでいるような咳をし始めた。

 

私;「先生、こんな咳なんです。これを、1日に5,6回、ここ数日でするようになって」

 

症状を目の当たりにしたT先生は、ちょっとジュニの様子を見ていたが、特に痙攣や食欲不振もないのなら、多分大丈夫だろう、と判断していた。

 

一時期、本当に弱っていたジュニをここまで回復させてくれた先生の言うことだから、大丈夫、そう思って、私達はジュニに3回目の抗がん剤投与を受けさせた。

実際、ジュニの今回の血液検査結果は、前回と違って見違えるほど回復していたのだ。

後は、目に見えるリンパ節の大きささえ、小さくなってくれれば、きっとジュニは治る。

そう思っていた。

 

しかし、いつものように夕方に迎えに行って、あとは会計してお薬もらって帰る、という時。

私は異変に気付いた。

キャリーケースの中で座っていたジュニが、今までと違ってブルブル痙攣していたのだ。

 

私;「ジュニ、どうしたの?大丈夫!?」

 

会計していた母が私の様子に気付いて戻ってきたが、その時にはジュニの痙攣は収まっていた。

呼吸が乱れている様子もないし、熱もない。

表情もしっかりしている。

だから、てっきり一時的な不調が来ただけのことなのかもしれない、と思って、深く考えなかった。

今思い返せば、これは間違いの第一歩だったのかもしれない。

明らかに、前回、前々回と様子が違うのに、すぐ傍に診てくれる先生達がいたのに、何故、ジュニを診てもらわなかったのか。

この時の判断を、3日後に猛烈に悔やむことになろうとは、私も母も思いもしていなかった。