【愛犬のお葬式】ジュニを天国へ送るまで~中編~
皆さん、こんばんは。
歩です。
線状降水帯の発生で、大雨の被害が酷いですね…
特に静岡のほうでの土砂災害など、もはや地獄絵図に近い気がします。
母は、ネットニュースで流れる動画を見ながら、
「あの土砂災害で死者や行方不明者が発表されているけど、亡くなったワンちゃんや猫ちゃんもきっといるよね…」
としみじみ呟いています。
どうか、少しでも多くの命が救われることを願ってやみません。
さて、前回は病院で亡くなったジュニを引き取って、タクシーで帰宅するところまで書きました。
今回は、ジュニを引き取ってから、お葬式当日直前までの流れを書こうと思います。
前回ほど、乱文にはなっていないとは思いますが、一応ご注意を。
読んでくださる方は、下からどうぞ。
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動物病院からの帰宅の途は、あっけないくらい短かった。
往路では、あんなに混んでいた渋滞も、嫌がらせかと思うほど引っかかった信号も、全くなかった。
それが、今は空しくて仕方がない。
私;「ジュニ、お家に帰ってきたよ…お帰り、よく、頑張ったね…」
母がタンスから引っ張り出してきた、ジュニのお気に入りの服を着せ、ジュニが好んで使っていた枕があるソファに横たわらせると、本当に、そこでジュニはただ眠っているだけのようだった。
それくらい、穏やかな表情だった。
もう、苦しくもない。しんどくもない。
けれど、もう二度と、撫でてあげても、声をかけても、応えてくれない。
明日からは、もう、ジュニのために慌ただしくご飯を準備することも、お散歩に連れていくことも、洗ってあげることも、する必要がない。
そう思うと、ジュニと過ごした時間の濃さを改めて実感し、それが失われてしまったことに、涙が止まらなかった。
それから数時間…正直、どうやって過ごしていたのか記憶がない。
唯一覚えているのは、ジュニのために、5センチ四方の折り紙で、ひたすら千羽鶴を折っていたことだけ。
1羽1羽心を込めて折ることが、ジュニへの鎮魂になる気がして、母と二人、黙々と作業を進め、時々ジュニの身体を撫でる、そんな時間を過ごしていたような気がする。
そして、19時頃。
いつものように、父が帰宅した。
でも、そこにもう、先週まで当たり前にあったジュニの出迎えの姿はない。
父;「ジュニ、お前、よく頑張ったな。今まで、ありがとうな」
後で聞いた話だが、朝、出勤した時に見たジュニが、最期の姿になるなんて、父も思っていなかったらしい。
その後も、私達は夕飯を取る気にもならず、ただジュニを喪った悲しみと向き合い続けることしかできなかった。
けれど、いつまでもこうしてはいられない。
飼い主として、家族として、私達がしなければならないことが、後1つ残っている。
それは、ジュニのお葬式。
この先のジュニがいない時間を考えたら、途方もなくしんどいけれど。
家族として、楽しい時間を与えてくれたジュニにちゃんとしたお葬式をしてあげなくては。
そう、私達は気持ちの区切りをつけた。
病院で渡されたペット葬儀のパンフレットを見ながら、私達は、業者さんとお坊さんが直接自宅に出向いて、仏壇をセットし、通夜と告別式を行ってくれるというコースを選んだ。
ジュニの最期を看取れなかった分、せめてお葬式は時間をかけて、家でゆっくり見送ってあげたい、と私が強く主張し、両親もそれに賛同したからだ。
翌日。
殆ど眠れなかったものの、私はジュニの遺影とお花の購入に、母はペット葬儀さんへの手配を行った。
その結果、ジュニの葬儀は2日後に決まった。
ジュニの柔らかな感触も姿かたちも目にできるのは、あと2日しかない。
ジュニ、もう少しだけ。
もう少しだけ、私達と一緒にいてね。