お姉ちゃん、遊ぼ~弟は、フワフワ甘えんぼのビションフリーゼ~

30年以上ビションフリーゼと過ごしてきた回顧録です。日々の記録に加え、病院やトリミングなど、その他もろもろについて、情報交換がてら交流を持てたらいいな、と思っています。

【愛犬のお葬式】ジュニを天国へ送るまで~後編①お通夜~

皆さん、こんばんは。

 

いよいよ東京五輪の開催!…と言いたいところですが、何だか世の中わちゃわちゃしてますね。

バッハさんも何を思って、「今までで最も準備ができている」と言っているんでしょうか…それは、五輪が終わった後、何事も問題がなかった場合に言うべきことだと思って、若干イライラしている今日この頃です。

 

さて、今日はいよいよ、前々回、前回に続いて、ジュニのお葬式の最終編です。

lymphoma.hatenadiary.com

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 ジュニのお通夜から告別式までの流れと、当時の私達の心境を追って書いてありますので、心情的に辛いという方はご注意を。

 ジュニが虹の橋を渡ってから2日後。

今日は、ジュニのお通夜を、我が家で行うことになっている。

お通夜の1時間前に、仏壇の設置や、ジュニの棺の準備などをするため、手配した業者のHさんという方が、やってきた。

 

Hさん;

「この度は、ジュニアちゃんのご冥福を心よりお祈りいたします。

ご家族の皆様にとって、悔いのないお葬式になりますよう、サポートさせていただきますね」

 

そういって、挨拶してくれたHさんは、自身もトイプードルを飼っていらっしゃり、過去には先住犬の葬儀も行った経験もあるという。

その為か、雰囲気がとても優しく、ジュニを喪って失意の中にいる私達の心を慮って、かけてくれる言葉の一つ一つが、悲鳴を上げていた私の心に慈雨のように降り注いできた。

 

Hさんは、準備を始める前に、リビングのソファに横たわったまま、安らかに眠っているジュニに手を合わせて、挨拶してくれた。

 

それから、Hさんが仏壇と手のひらサイズのお釈迦様像など、お経をあげるのに必要なセッティングを粛々と進めていく傍ら、私達も各々、ジュニのためにできる最後の用意をしていた。

 

父は、ジュニの身体を綺麗にブラッシング。

母は、虹の橋を渡っていくジュニが途中で食べられるように、と生前ジュニが好きだった、母手製のカボチャコロッケを始めとしたお供え物の準備。

私は、仏壇に置くためのジュニの遺影と、お供え用のお花、そして時間の許す限り、折り続けた250羽近くの折り鶴達の用意。

 

そして、仏壇のセットが終わるころ、私達はHさんが持ってきてくれた、白木の棺へと、ジュニの身体を収めた。

 

そして、両前足の間に、三途の川の渡り賃になる六文銭、魔を打ち払うための御神刀、母手製のカボチャコロッケを始めとしたご飯、そして…私達家族3人からの感謝の手紙を挟むように入れる。

 

最後に、家族全員で、ジュニの周りを囲むように、私が折った250羽以上の折り鶴達を散りばめた。

この鶴たちが、ジュニが虹の橋を渡る時の助けになってくれますように。

甘えん坊だけど、優しくて頑張り屋なこの子が、迷うことなく、天国へいけるように、どうか導いて、との祈りをひたすら込めた。

 

そうして準備が整ったころ、お坊さんが我が家に到着し、に私達人間の一般的なお葬式と変わらない、ジュニのお通夜が始まった。

お経をあげてもらい、お線香をあげる中で、私はぼんやり、ジュニを見つめていた。

 

明日は告別式。

明日の今頃は、もう、ジュニの身体は火葬されてしまって、お骨だけになってしまう。

寂しいなあ…本当に、寂しいなあ……

その感情が溢れて止まらない。

 

お経が終わり、お坊さんとの挨拶が済むと、Hさんがこの後の流れを説明してくれた。

明日は告別式。

Hさんが会社の車で、私達家族と同道させる形でジュニを火葬場に運び、告別式を行う形になるという。

場所は自宅から高速で20分ほど行ったところにある、ペット霊園の総本山だ。

 

Hさん;

「明日は、ジュニちゃんの告別式を取り行います。

10時にお迎えにあがりますので、どうか、今晩、悔いのないように、ジュニちゃんとの時間を過ごされてください」

 

これが、ジュニの身体が我が家にある、最後の夜。

ちゃんと、天国へ送り出すまでが、飼い主の、家族としての責任。

正直、重い。つらい。苦しい。悲しい。

そして、何より明日以降の日々、ジュニがいないことが寂しい。

でも、それが、「自分たちよりも寿命の短い動物を、家族として迎える」ということ。

14年前、ジュニを迎えた時、いつか、この日が来ることは、分かっていたのだから。