お姉ちゃん、遊ぼ~弟は、フワフワ甘えんぼのビションフリーゼ~

30年以上ビションフリーゼと過ごしてきた回顧録です。日々の記録に加え、病院やトリミングなど、その他もろもろについて、情報交換がてら交流を持てたらいいな、と思っています。

新たな子犬を迎えるのか?周囲に感じるジュニの気配②

皆さん、お久しぶりです!

歩です。

 

一ヶ月に一回あるかないかの亀更新のブログで、読者の皆様をお待たせしてしまって申し訳ありません。

 

前回、速報として新たな子犬を迎えることになった、と皆様にお知らせしたと思いますが、この間、そのビションフリーゼの子犬に会うために、母と共にブリーダーさんのもとに行ってきました!

小さくて、白くて、フワフワで、そして何よりもこの時期にしか見られない子犬そのものの可愛い姿に、私も母もメロメロでした。

 

おまけに、ブリーダーさん宅にいた、沢山のビションフリーゼのワンちゃん達!

みんな可愛くて、人懐こくて、「いらっしゃい!遊んで!」のウェルカムモードに、私も母も終始振り回されましたが、本当に久しぶりに癒されました。

 

そして、今後の手続きや、ブリーダーさんからのアドバイスなども頂き、今度ブリーダーさん宅にお伺いする時は、その新たな子犬を引き取って帰ってくる、という算段まで整い、現在我が家はその準備にてんやわんや中でございます。

 

そんな嬉しい知らせに沸いている我が家ですが、この新しい子犬を迎え入れるにあたって、どうしても書いておかなければならないのが、2年前に虹の橋を渡ったジュニのこと。

 

実は、この子犬の引き取りは、ジュニと私達の間でまだ続いている物語に関係しております。

ジュニと私達の物語が続いていなければ、新たな子犬を迎える、という話はおそらくなかっただろうね、と母とも話しております。

 

今日は、前々回に引き続き、その物語の続きを書いていきたいと思います。

 

lymphoma.hatenadiary.com

 

ちょっとそういうのは…と思う方は、読み飛ばしていただいて構いません。

では、どうぞ。

ジュニが虹の橋を渡ってから暫く。

ジュニの葬儀を終えて、四十九日を迎える前までの日々、私の生活リズムは完全に崩れてしまっていた。

 

この日も、真夜中を過ぎた午前2時半頃に、急に目が冴えてしまい、取り合えず水でも飲もうと台所に向かった。

ジュニのお骨はリビングの真ん中にある、こたつテーブルの上に鎮座された状態で納められている。

母の意向もあり、ジュニが虹の橋を渡って以来、我が家では家族全員が寝静まった後でも、ジュニの遺骨や位牌があるリビングは消灯せず、つけっ放しにしているため、真夜中でも明るい。

 

コップ一杯の水を飲みほして、葬儀を担当してくれた方曰く、「魂の出入り口」となる位牌に向かって、何とはなしに、「ジュニ、お姉ちゃん、まだまだ寂しいよ…」と話しかけた。

目を閉じて、脳裏でいつも尻尾を振って甘えてきたジュニの姿をしっかりと思い描いて気持ちを落ち着けた後、ようやく私はベッドへ戻ろうと立ち上がった。

 

そんなに長くはない廊下を、自室へと向かって歩いていくと、突然、背後からビュン、と何か空気の塊のようなものが通り抜けたのを感じた。

それと同時に、瞬間的ではあったが、普段家の中では嗅いだ試しがない、独特な匂いが漂った。

廊下においてある消臭剤や、台所や洗面所にあるような石鹸や洗剤のような匂いでもない。

どこか、濃密で、甘酸っぱい匂いだった。

 

「え…!?」

 

思わず立ち止まって周囲を見回したけれど、何も変わったところはない。

けれど肩口に感じた、何か風を切るような感覚と、瞬間的に感じた強烈な匂い。

 

今まで一度も、こんな感覚を感じたことはない。

一体、何だったんだろう…?

不思議に思いながらも部屋に戻り、再びベッドに横になろうとして…飛び上がった。

 

冷たい。目が覚めて起き上がった時と比べて、ベッドがものすごく冷たいのだ。

季節は真夏の熱帯夜、そして今エアコンは切ってある。

氷のようにベッドが冷えることなど、物理的に考えてもあり得ない。

 

「もしかして…ジュニ、なの?」

 

当然答えはない。

けれど、この時、私は不思議と、ジュニが魂となって私のベッドに上がり込んで、傍にいる、と感じられた。

 

そのためか、妙に安堵して、その日はぐっすり眠れたのを、よく覚えている。