リンパ腫の治療法「UW-25」とは?
皆さん、こんばんは。
歩です。
本日は、前回の記事で述べたリンパ腫の治療法「UW-25」について、もう少し詳しく書こうと思います。
リンパ腫の治療として適用されている「UW-25」は、抗がん剤の多剤併用療法を25週行う方法のことを言います。
基本骨格として、用いられる抗がん剤は、
の4つとされ、これらの頭文字をとって、「CHOP」と呼ばれています。
「UW-25」は、このCHOPを用いた多剤併用療法の中でも、
奏効率:94%、平均奏功期間:約10カ月、生存期間:約14カ月
と総合評価した中では、現在最も好成績なプロトコルとされています。
また上記にあげたCHOPは、下に行くほど効果が高い反面、副作用の危険性もある抗がん剤とされています。
ジュニの場合、実際に投与されていたのは、オンコビンとエンドキサンの2種類でした。
導入治療開始直後に、ジュニに投与された抗がん剤は、2番目に効果が高いとされるオンコビンで、既にステージ5の状態だったジュニの場合、副作用が強く出る可能性があるということから、万一に備えて入院という形になりました。
結果として、この最初の抗がん剤投与は功を奏し、ジュニは見違えるように元気になったので、UW-25プロトコルの効果というのは、確かなのだろうと思います。
今後、もっと研究が進んで、ワンちゃんのリンパ腫の原因究明や治療法の確立などが進むことを願ってやみません。