お姉ちゃん、遊ぼ~弟は、フワフワ甘えんぼのビションフリーゼ~

30年以上ビションフリーゼと過ごしてきた回顧録です。日々の記録に加え、病院やトリミングなど、その他もろもろについて、情報交換がてら交流を持てたらいいな、と思っています。

【ジュニの闘病1か月の記録】好中球の数回復、2回目の抗がん剤投与

「」皆さん、こんばんは。

歩です。

 

前回の闘病生活日記から大分間が開いてしまいましたが、本日はその続きを書こうと思います。

前回は、2回目の抗がん剤投与に向かったものの、直前の血液検査の結果、ジュニの血液中に含まれる好中球が非常に少ない状態で、抗がん剤投与を見送ることになったというお話をしました。lymphoma.hatenadiary.com

今回はそれから3日後、再び2回目の抗がん剤投与に訪れた時のやりとりをご紹介したいと思います。

では。

この日は、前回と違って、風もなく穏やかな晴天日。

久々に、ジュニは私の自転車の前かごに収まる形で、病院に向かった。

風を切る感覚が気持ちいいのか、ジュニは時々目を細め、外の匂いを嗅ぐように鼻をひくひく動かしていた。

 

朝一で血液検査を行ったところ、今日は抗がん剤投与が可能、とのことだった。

前回、31.0  [百/μL] しかなかった白血球数 (WBC) が、今朝の段階で、65.0 [百/μL]まで上がっており、ワンちゃんの参考基準範囲を満たしていたことからの判断だった。

ただし、一点だけ異なるのは、投与後の調子が良ければ、夕方には帰宅できる、という点だった。

夕方、抗がん剤投与を終えたジュニを引き取りに行くと、改めてT先生から、今朝の血液検査の結果に関する説明があった。

 

T先生;

「まず、血液検査の結果についてですが、今朝も軽くお話しした通り、血液中に含まれる白血球の数、WBCが基準値まで戻っていました。

また、抗がん剤を打ったことによって、一番値に大きく変動が出る、肝臓(GOT, GPT, ALP)や、腎臓(BUN, CRE)の値がだいぶ下がってきて、ワンちゃんの基準値の値に近いところになってきました。

Na, K, Clといった電解質の値も、いずれも基準値に収まっているので、とりあえず副作用のほうは心配ないと思われます」

 

参考:ジュニの血液検査(前回との比較)

     前回     今回

      WBC

    (白血球数)

     31.0        65.0
    GOT (肝臓)         15         19
    GPT (肝臓)        140         85
    ALP (肝臓)       1218        895

    BUN (腎臓)

       31.3        26.2
    CRE (腎臓)        0.55        0.50
   Na (電解質)         146         144
    K (電解質)         4.4         4.4
   Cl (電解質)         113         112

(赤色基準範囲増加したもの青色は降下したもの)

 

T先生;

「ただ、ちょっと気になる点として、大体1 cm弱程度の腫瘤が脾臓に認められました。

これは前回のレントゲン写真の時には見られなかったものです。

腫瘍かは分からないけれど、何かしらの出来物ができている、という感じですね」

 

母;「癌に発展する可能性もある、ということですか?」

 

T先生;

「細胞を採取して、病理検査に出してみないと分からないです。

なので、これは大きさが変わらないかどうか、経過をみながら、というところですね。

脾臓の腫瘤っていうのは色々ありまして、一番多いのは血腫、血の塊であったり、悪性のものであったり、例えばこのサイズから大きくなってきて、破裂しちゃったりすることもあるんです。

基本的にもろいので、血腫が破裂してしまうと、そこから出血して、身体から血が出ていくので、二次的なトラブルになってくることがある。

抗がん剤をうちながら、ここは確認して、それを防いでいく形になります」

 

私;「この腫瘤は急に出来たってことですか?原因は?」

 

T先生;

「これは、多々あることで、原因は特にないです。

脾臓とかは特にできやすいですし、肝臓辺りもそうです。

これは徐々に大きくなってきたのかな、とは思います。

リンパ腫由来かどうかまでは、ちょっと分からないですね。

それ以外は、大きな変化は出ていません。リンパ節の大きさも変化はないです。

大体1 cm×2 cmくらいです。

後2クールうって、これがどこまで変化するかが大事ですね。

今は、半分くらいはやっつけられている、というイメージです」

 

ちょっと気になる話ではあるが、要するに今は経過観察で十分ということで、私と母はひとまず安堵した。

最後に、T先生からは、今回打った抗がん剤は、エンドキサンという前回投与したオンコビンよりも効果の弱いタイプであることを説明され、下記のような注意事項を受けた。

 

T先生;

「今回打った抗がん剤は、抗がん剤で退治したものが尿として排出されやすいものを使っているので、こまめにトイレに行ってください。

我慢させてしまうと、代謝産物が溜まって、膀胱炎を起こしやすくなってしまいますので。

目安としては、1,2時間に1回くらい。今日は寝る前にお薬1錠飲んで、1時間後にトイレしてから寝かせてください。

おむつ使用でも大丈夫です。

それと、今回から今まで飲んでいたお薬や、ステロイドの量も減らしていきます。

もし血尿が出たりしたら、連絡してください」

 

その時、診察室のドアがノックされ、女性スタッフに抱っこされたジュニが入ってきた。

抗がん剤による効果で、ちょうど外にトイレをしに行って戻ってきたところだという。

このように、今日1日は頻繁にトイレに連れていくか、あるいはオムツをつけて過ごさなくてはいけない。

勿論、処理する時には防護用の手袋をしなくてはいけないし、仮に外でトイレをする時には水で洗い流したりしなくてはいけないことも忘れないように、と以前受けた注意事項も改めて言及された。

 (理由については、以下の記事を参照)

lymphoma.hatenadiary.com

 

私;「ジュニ、お疲れ様。よく頑張ったね!」

 

尻尾を振って飛びついてくるジュニは、朝と変わらず元気だ。

ゆっくり自転車で帰路に着く中、私の自転車で相変わらず気持ちよさそうに辺りを見回すジュニ。

次の投与は1週間後。

リンパ腫が少しでもやっつけられるように、頑張ろうね、とジュニに語り掛けながら、私達は帰宅した。