お姉ちゃん、遊ぼ~弟は、フワフワ甘えんぼのビションフリーゼ~

30年以上ビションフリーゼと過ごしてきた回顧録です。日々の記録に加え、病院やトリミングなど、その他もろもろについて、情報交換がてら交流を持てたらいいな、と思っています。

【ジュニの闘病1か月の記録】余命宣告の2週間前~起こり始めた異変~

皆さん、こんにちは。

歩です。

 

今回は、余命宣告を受ける2週間ほど前から、愛犬ジュニに見られ始めた異常についてお話ししたいと思います。

 

その中でも、特に要注意すべき事柄については、太赤字で表記していきますので、もし今、皆さんと一緒に過ごしている愛犬に、同じような症状がある、見受けられると感じられたら、すぐにかかりつけの獣医さんにみてもらってください!

では。

最初の異変:「ベッドから足を踏み外す」

 6月初旬

転職前の有休消化中の私の朝は、いつもジュニに起こされるところから始まる。

 

14歳になるジュニは、夜は別室で父と寝ていることが多いものの、父の出勤直前に私の部屋に入れてもらい、ベッドにあげろ、とアピールしてくるのだ。

フローリングの床では踏ん張りがきかないし、足腰にも負担だろう、と私が普段ヨガをやる時に下にひくマットレスをベッドのすぐ傍に敷いてあるのだが、それでも

 

「乗せてよ!」

 

と言わんばかりに、クウーンと鳴かれたり、鼻でつつかれたりされるので、有休とは言えど、平日と同じ時間に起こされるのがもはや日課となっている。

 

そのくせ、自分は私が朝食を終えて部屋に戻ってきても、自分のお昼ご飯時になるまでぐ~すか寝ているものだから、苦笑するしかない。

 

それでも気持ちよさそうに寝ているジュニの姿に癒されているのも事実なので、この1か月、ほぼ私のベッドはナナの寝床と化しつつあった。

 

ところが、6月に入ってすぐのこと。

私が気付いたナナの最初の異変は、このベッドで起こった。

 

いつもなら、私が朝食を終えて戻ってくるまでベッドでのんびり寝ているはずのジュニが、立ち上がって所在なさげにしている。

足取りはしっかりしているのに、動き回ろうとしないのだ。

 

「ジュニ?」

 

声をかけると反応してこちらを見るが、どうも目線が合わない。

私の姿が見えていないようだ。

そして、3, 4歩歩きだした直後。

今までにないことが起きた。

ジュニが、ベッドの端から足を踏み外したのだ。

幸い、床に敷いていたマットレスのおかげで、ジュニはちゃんと着地することができていた。

それでも、今までにない事態に私の心臓はバクバクだった。

 

「ジュニ、どうしたの!?どこかケガしてない!?」

 

慌てて怪我がないか確認したが、幸いなことに、どこも捻ったり、痛めたりした様子はない。

 

そのことにとりあえずホッとし、抱っこしてあげるとジュニの心臓も私以上にバクバクしていた。

 

きっと私と同じように、びっくりしたのもあったけれど、それと同時に怖かったのだろう。

 

よしよし、大丈夫だよ、と、抱っこしたまま撫で続けること10分ほどして、ようやく安心したようにジュニは再び寝入ってしまった。

 

それを確認して、私はようやく人心地ついたものの、胸の奥に一抹の不安が巣食った。

 

「どうしたんだろう…今まであんな風に、ベッドから落ちるなんてこと、なかったのに…」

 

父は、前々からジュニの目が以前に比べて見えなくなってきている、とは言っていた。

 

けれど、これまでジュニが足を踏み外したり、物にぶつかったりするようなことはなかった。

もしかして、白内障の進行が始まったのだろうか?

 

最近、右目の周りに、茶色くて粘っこい目やにが毎朝大量についているし、一度眼科の先生に診てもらったほうがいいのかもしれない。

 

両親に相談してみよう。

 

この時の私はまだ知らなかった。

ジュニの中に巣食っていたリンパ腫が、徐々にこの子の命を蝕んでいたことに…。